最後にご紹介するのは、やっぱり気になるモロッカン・フードです。
せっかく来たからには! と来る日も来る日も、The モロッコな食事をとっていました (正直申すと、あまりに香辛料な食事をしつづけたため、一回だけ某ファストフードMに逃げました……万国共通ってすごい安心感)。
食事のメニューは……タジン・クスクス・タジン・クスクス……基本はこの2つ。街にはこんなタジン鍋を持った人形も立っていたりして。
日本でも近年注目が高まったタジン鍋。噂に違わない、お肉をほろほろにしちゃう魔法の鍋です。チキンやラムなどいろいろな種類のタジンが用意されていますが、私のベストは、レモン・チキンに決定。レモンの塩漬けが味付けのポイント。意外とあっさりしていて、食べやすいんです(と書きながら、また食べたくなってきました)。
そして、街中ではパンを売っている屋台もよく見かけました。フランス統治時代の名残でしょうか? お気に入りは、ホテルの朝ごはんで出してくれた「ムラウイ」というもの。パンというかパイのような。小麦の生地が何層にも重ねられ、オイルがジュワッとしみ込んだもので、クロワッサンともまた異なるパンなのです。これに蜂蜜やチョコレート・スプレッドを塗り塗り……甘党の方におすすめです。
そんなモロッカン・フードが一堂に集まるのが、ジャマ・エル・フナ広場。夕方からは屋台が出て、毎日がお祭りのような賑わい。見ているだけで楽しいですよ。
移動の多い慌ただしい旅でしたが、モロッコは、ぶらぶら街歩きするだけで、絵になる風景に出会え、「異国」に来たことを強烈に感じられる刺激的な国でした。
とりわけ印象的だったのが、街中にある美しい扉たち。その先はモスクだったり、民家だったりいろいろですが、扉の中には、空が臨める中庭があったり、とっても開かれた空間が広がっています。扉をくぐるように、異国に飛び込んでみると、自分の知らない日常が広がっていて、そんな旅の醍醐味にとても感動してしまいました。
上の写真は、私たちが泊まったホテルの扉、部屋、そして中庭です。モロッコに行くなら、ぜひ「リヤド」と呼ばれる中庭付きの邸宅を利用したホテルに! 伝統的な建築とモダンなインテリアにもうっとりです。
* 今回で私のモロッコ滞在記はおしまいです。4回にわたってご愛読いただき、誠にありがとうございました! 少しでも異国情緒を感じていただければ幸いです。
K隊員
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