2011年5月18日水曜日

モロッコ滞在記[2]お買い物編

震災などもあったりで、少し時間が空いてしまいましたが、まずは、白熱のDH(ディルハム=モロッコの通貨)攻防戦からレポートを開始します。


マラケシュのメディナ(旧市街)は、スークと呼ばれる市場が複雑な迷路のように入り組んでおり、スパイスから革製品、布など生活に必要なものはなんでも揃います。お土産屋さんもたくさん!


最近ではモロッコ雑貨を日本でもよく見かけますが、私もバブーシュを日頃から愛用している一人。なかば本場に買い出しに行く気合いで乗り込んできました。が、ここには定価はありません。すべてにおいて値段交渉が発生します。しかも相手は強敵。しかし、負けているわけにはいきません。

たとえば、カゴを一つ買う場合。「一番小さいサイズがいい」「持ち手は革が巻かれてないものがいい」などこちらが要望を出すものの、それにはおかまいなく、自信満々にご自慢のラインナップを見せてくる店員のお兄さん。粘り強く要望を伝え続けると、店員さんは自分のお店に私の希望のものが無いと判断するやいなや、どこかへ飛び出していき、仲間の店からカゴを集めて来てくれます。そこまでされると、値段交渉も本腰を入れざるをえなくなり、白熱の持久戦へ。

「きみはベルベル人か!」(私が地元民並みな?額を提示したときの店員さん曰く。おそらく彼らの常套句)最初の値段の1/6まで下がって、ようやく交渉成立。「She is difficult……」「She is hard……」と呟くお兄さん。いえいえ、あなたもかなりdifficultでhardでしたから。


それなのに、別のお店では、同じような商品が、あっさり先ほどの価格を下回ったりして、マラケシュおそるべしです。なにせこのような交渉が至る所で繰り広げられているのだから、この町自体がパワフルなわけです。

何を買うにもこの値段交渉ですので、お買い物好きな私とて、かなりの消耗戦です。新市街の定価のあるお店でのブレイクをはさみつつ、お買い物を楽しんだのでした。



(写真)左は、スタッフへのお土産に購入したタッセル。右は、shop@Roppongiにて好評振る舞い中のお砂糖。ひとつひとつトランプの形なんです。

モロッコ滞在記、次回へつづく!

K隊員

『導入編』はこちらからどうぞ