2011年6月22日水曜日

モロッコ滞在記[3]砂漠編

新作やフェアのご紹介をしていたら、早1か月が過ぎてしまいました……さて。モロッコへ来たからには、お買い物だけでは損!損!と欲張りな私たちは、雄大な自然に触れるべく、砂漠に朝日を見に行くプランをおさえていました。

マラケシュからサハラ砂漠の入口・ザゴラまでは、2000mを超すアトラス山脈を北から南に越えての大移動。この旅はなにせ移動が多かった……。

移動といっても、それは見たことのない風景の連続で、車窓の景色に見入ってしまうことも。日干しレンガの家が並び、洗濯物が川岸で揺れる牧歌的な村から、だんだんと山を登っていくと、山肌の土の色が、赤土のような黄土色のような日本では見たことのない色に。さらには道なき道を行くオフロードありと、アドベンチャー気分です。


(写真 ↑ )等高線そのもののような不思議な山肌


(写真 ↑ )放牧されている羊の横断待ち

ザゴラで一泊し、早朝5時過ぎに砂漠へ出発! そのときはまだ、澄んだ空にはたくさんの星。眠い目をこすりながらも、アラビアンナイトのようなどこまでも続く砂漠を期待していると……れれ? 砂というか石ころ??

そうなんです。砂漠には砂砂漠(砂漠といわれて思い描くような砂丘群)と、礫(れき)砂漠という石がごろごろした砂漠などがあり、サハラ砂漠の70%は礫砂漠なんだとか。

石ころ混じりの礫砂漠地帯に突如現れた砂丘に、一瞬、誰かが一大事業で砂を盛ったのでは? なんてちょっとした疑念を抱きましたが、ラクダにまたがると、そんな疑念は消え、すっかりちゃっかりアラビアンナイト気分に浸ってしまうのでした。砂漠着とともに、勝手に頭にターバンを巻かれて否応なくそんな気分になります。

ベルベル人のラクダ・ガイドさんが帯同しての日の出散歩。じつはものすごく寒かったのですが、日の出とともにじんわりじんわり暖まって……。太陽のおかげで心も体も温まってくると、ガイド氏が一言。「ギャロップしてみないか?」。なぜか私にだけ向かってニヤリ。ちょっとだけなら……と興味本位で答えた直後、落馬の危機を感じるほどの躍動! 危ないって!


(写真 ↑ )必死でつかまる私とニヤリ白い歯で笑うガイド氏

それでもやっぱり砂漠に来てよかった、と思えるアトラス越え。砂漠でキャンプなど様々なプランがあるようです。そんな旅もすてきで憧れてしまいますね。



K隊員
『導入編』はこちら『第2回』はこちらからどうぞ!