クリスマス・イブです。いかがお過ごしでしょうか? おそらく、今年最後の投稿になるかと思われますが、お題はやっぱり“くいいじ”関連。でも、誰もが心安らかになれるイブにふさわしい、クリスマスにまつわる到来物の話題です。
いまや日本でも有名になった“シュトーレン”、ドイツのクリスマス時期を彩る代表的なお菓子として有名ですよね。訳あって、私、ミュンヘンという街に縁が深く、彼の地より毎年届くシュトーレンをお客さまにお出しすることが、弊社の冬の歳時記となっております。
さて、このシュトーレンは、ミュンヘンの“クロイツカム”というお店のもの。さまざまなケーキ(トルテってやつです)や、名物のバウムクーヘン、軽食などをいただける喫茶室といった趣、ぴしっとのりの利いたテーブルクロスが敷かれ、飲みものは、これもぴしっとしたクロスの敷かれたシルバーの小さなプレートに載って運ばれてくる……ミュンヘンの虎屋ともいうべき風格のカフェ・コンディトライです。
“食べたことない!”とおっしゃる方でも、おそらく写真から想像していただけるとおりの、ラム酒につけたレーズンが入ったケーキですから、なにもめずらしいお味というわけではありません。でも、とっても味わい深い味なのです。シュトーレンに限らず、ザッハトルテしかり、バウムクーヘンしかり、ドイツ方面の甘いもの、しかも上質なものは、どれも甘さがとんがっていなくて、とってもまろやか、“大人の味”と形容するのがいちばんかと思われます。
加えて、このシュトーレンは、ラム酒を使っているので、じわじわと熟成が進んで、さらに大人のレベルがアップしていくという楽しみもあります(賞味期間は4か月です!)。ですから、2月ごろに弊社でシュトーレンが出てきたとしても、それはけっして売れ残りではありません。ホントは“今年こそは熟成を”と思いながら、気がついたらみんなでむしゃむしゃ食べて、なくなっていたというのが事実に近いかな?
昨年は、ミッドタウンのDean & DeLucaで見かけて、とってもビックリしましたが、今年は見かけませんでした。お安くない送料がかかりますが、本家のwebサイトでオーダーすることもできます(ただし、シュトーレンは期間が終了すると姿を消してしまうようです)。 → http://www.kreutzkamm.de/
1)アクセスするといきなりそこはドイツ語の世界ですが、落ち着いて、タイトルバナーの左下あたりにある【English】をクリックすれば英語に切り替わります。2)この時期だと「Christmas」というカテゴリーから「Christmas Stollen」を選んだなかから、「Raisin Stollen」をチョイス。写真のものは1000gのものです。3)ついでになにか、という方にはバウムクーヘン。英語のページではなんと「Tree Cake」、こればかりは冗談みたいですが、味はピカイチです。おすすめします!
世話人T