駒沢通りを曲がって路地に入るとすぐ目に入るこの景色が、やっぱりここんちの“売り”です。日常からぐっと引きはがされて、“さあ、食べよ!”という意識のスイッチが入る……のは私だけでしょうか。
いつもどおりに、「キャベツとニンニクみそ」をぽりぽりしながら、生ビール(梅酒の隊員もいますが)で乾杯! 「セロリとキュウリのニンニク和え」「中華風冷奴」も、炭火の準備が整うまでの定番メニュー。
(*一番上がラムネギ塩。畳んで焼くのがお作法です。続いてロース肉、そしてジンギスカンです)
食べログなどでもみなさんふれてらっしゃいますが、「まえだや」の人気の秘密は、ジューシーでやわらかい肉の味。それは、もう100%賛成なんですが、もうひとつの“味”は、ご近所の味といえばよいのか、お店を切り盛りする前田さんとお客さんが醸し出す、“行きつけの食堂”的居心地のよさ、これがなかなかに得難い味なんです。
小学生くらいの子どもを連れたお母さんとその友だち、あるいは、友だち同士が、偶然別の友だちとお店で出くわしたり、そんな光景を何度も目にしています。今回も、私たちの宴たけなわのところに、ひょっこり岡尾美代子さんが登場(仕事場がご近所)……そんなご近所感満点のわりに、“常連さん”だけが優遇されるわけではなし。
常連さんを目の前に、前田さんはオーダーが入るたびに、けっこう真剣な表情で肉をスライスしていてたりして。その独特のバランスに私たちは安心し、あらためて炭火へと向かい、会話に花が咲くのかもしれません。
あ〜、また行きたい。気温が下がってくると、なおさらです!
世話人T
★ この割り切れたホームページも、第3の“味”です。
★ お手洗いの中の“作品”も、訪れた際にはぜひ鑑賞したい第4の“味”かもしれません。